自分はCloudTechを使った問題演習を中心に、約2週間の勉強でAWS Certified Solutions Architect – Professional(SAP)に819点で合格しました。
勉強で一番重視したのは、問題集を何周するかではありません。
「1問ごとに再現性を取ること」です。
簡単に言えば、
次に同じ問題や似た問題が出ても、同じ根拠で正解できる状態にする
ということです。
自分はCloudTechで約300問についてこの状態を作っていきました。
この記事では、実際にSAP対策で使った「再現性を取る勉強法」について説明します。
自分がAWS SAPに合格したときの勉強状況
最初に前提をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受験資格 | AWS Certified Solutions Architect – Professional |
| 結果 | 合格 |
| スコア | 819点 |
| 勉強期間 | 約2週間 |
| メイン教材 | CloudTech |
| 問題演習 | 約300問 |
| 重視したこと | 問題ごとの再現性 |
自分の場合、SAP合格以前にもAWS資格の勉強・受験をしています。
そのため、「完全なAWS初心者が2週間でSAPに合格した」という意味ではありません。
ここは誤解のないように最初に書いておきます。
この記事で紹介したいのは「2週間」という期間そのものではなく、その期間にどのように問題演習をしていたかです。
AWS資格は「何問解いたか」より「再現性」が重要
例えば、300問の問題集があるとします。
300問すべて解けば、
「300問勉強した」
とは言えます。
でも、自分はそれだけでは十分だと思っていません。
正解した問題でも、
「なんとなくこれだと思った」
「消去法で残った」
「前に見た気がする」
という状態なら、その問題は終わりにしません。
自分が目標にしていたのは、
次に同じ問題や同じ構造の問題が出たときにも、根拠を持って正解できる状態
です。
つまり、
300問解くのではなく、300問の再現性を取る。
これが自分のAWS資格の勉強方法です。
「再現性が取れた」と判断する4つの条件
自分の場合、次の4つができたら、その問題について再現性が取れたと判断します。
- 問題文から重要な要素を抜き出せる
- 抜き出した各要素の意味を説明できる
- なぜその選択肢が正解なのか説明できる
- なぜ他の選択肢が不正解なのか説明できる
正解の選択肢を覚えるだけではありません。
重要なのは、
「問題文 → 正解」までの思考過程を自分で説明できること
です。
例えば正解がAだったとして、
前にこの問題を見たときAだったからA
では再現性がありません。
問題文が少し変われば、解けなくなる可能性があります。
そうではなく、
この条件がある
↓
このAWSサービスの特徴が必要になる
↓
Aは条件を満たしている
↓
B・C・Dはこの条件を満たせない
↓
だからA
というところまで説明できるようにします。
ここまでできて、その問題は終了です。
実際に問題文を「要素」に分解して考える
この勉強法で一番重要なのが、問題文から重要な要素を抜き出すことです。
例えば、こんな架空の問題があったとします。
アクセス量の変動が大きいWebアプリケーションがあります。運用負荷を最小限に抑えながら、アクセス量に応じて自動的に処理能力を調整できる構成が必要です。
※勉強方法を説明するために作った架空の例です。
自分なら、まず問題文をそのまま覚えようとはしません。
重要な要素を抜き出します。
要素①:アクセス量の変動が大きい
→ 固定的なリソースではなく、負荷に合わせて変化できる構成が求められていそう。
要素②:自動的に処理能力を調整したい
→ スケーリングを自動化できる必要がある。
要素③:運用負荷を最小限にしたい
→ 管理作業が多い構成より、AWS側に運用を任せられる構成が有力になる。
ここまで分解すると、選択肢を見るときにも、
「この3条件を全部満たすのはどれ?」
と考えられます。
逆に、選択肢が条件のどれかを満たしていなければ消せます。
自分はこのように、問題文全体を丸暗記するのではなく、正解を決めるための要素に分解して理解していました。
「なぜこの条件が書いてある?」まで考える
さらに自分は、
「なぜ出題者はこの条件をわざわざ書いたのか?」
まで考えます。
AWSには似た役割を持つサービスや機能がたくさんあります。
その中から1つだけを正解にするなら、出題者側も選択肢を区別するための条件を問題文に入れる必要があります。
例えば、
- コストを最小化したい
- 運用負荷を最小化したい
- 高可用性が必要
- リアルタイム性が必要
- サーバー管理を避けたい
- 既存環境への変更を最小化したい
- グローバルに展開したい
といった条件です。
こうした言葉が出てきたら、
「この条件によって、どの選択肢を残して、どの選択肢を落としたいんだ?」
と考えます。
これができるようになると、問題文の見え方がかなり変わりました。
AWS試験は「出題者と回答者の会話のゲーム」
自分はAWS試験を、
「出題者と回答者の会話のゲーム」
だと考えています。
出題者は、問題文に条件を置きます。
回答者は、その条件を拾います。
そしてAWSの知識を使って、
「あなたが聞きたいのはこれでしょ?」
と選択肢を返す。
もちろんAWSサービスの知識がなければ解けません。
ただ、サービスを個別に暗記するだけでも足りません。
例えば問題文に、
「最小の運用オーバーヘッドで」
と書いてある。
なぜ、この一文が必要だったのか。
ここを考える。
似たサービスを区別するために書かれた条件なら、それを見逃さず選択肢の判断に使います。
自分にとってAWS試験は、
知識を使って出題者の意図を読み取るゲーム
という感覚がかなり強いです。
分からない問題は「分からない要素」を特定する
問題を間違えたときも、
「間違えたから解説を読む」
だけでは終わりません。
なぜ間違えたのかを特定します。
例えば、
- AWSサービス自体を知らなかった
- サービスは知っていたが特定の機能を知らなかった
- 問題文の条件を見落とした
- 条件の意味を勘違いした
- 正解は分かったが他の選択肢を消せなかった
などです。
ここで不足している要素を理解します。
そうすると、その問題だけではなく、同じ知識を使う別の問題にも対応できるようになります。
自分が覚えたいのは、
「この問題の答えはB」
ではありません。
「この条件なら、こう判断する」
というパターンです。
2周目は「間違える理由」が変わる
1周目で各問題について再現性を取っていくと、2周目では状況がかなり変わります。
すでに、
- 問題文の重要な要素
- 必要なAWS知識
- 正解になる理由
- 他の選択肢が不正解になる理由
を理解しているからです。
つまり、問題を解くための理論は1周目で確立されています。
そのため、自分の場合は2周目になると、
暗記していた知識を忘れた
または、
問題文を勘違いした
といった理由でしか、ほとんど間違えなくなります。
これが、
「問題集を何周したか」だけを勉強量の基準にしない
理由です。
理解が曖昧な状態で3周するより、
1周目で再現性を取ることの方が重要
だと考えています。
300問で「答え」ではなく「判断パターン」を増やす
CloudTechで約300問取り組んだ目的も、300個の答えを覚えることではありません。
AWS試験で使える判断パターンを増やすこと
が目的です。
問題文そのものが初見でも、
「この条件なら、あのパターンだな」
と判断できれば解けます。
逆に問題文を丸暗記しているだけなら、少し条件を変えられただけで対応できなくなります。
だから自分の中では、
300問解いた
というより、
約300問を材料にして判断パターンを作った
という感覚に近いです。
この方法でSAPを約2週間で819点
自分はこの勉強方法をメインにして、SAPに約2週間で合格しました。
スコアは819点でした。
本番では、最初の2問がかなり難しく、
「終わった……」
と思いました。
ところが問題を進めていくと、
「あー、このパターンね」
と思える問題が増えていきました。
問題文そのものを覚えていたわけではありません。
問題演習で作ってきた判断パターンを、本番の問題にも当てはめることができたからです。
途中からは、逆に分からない問題が出ると、
「お、珍しいな」
と思うくらいになっていました。
SAPは3時間あるので、知識とは別に集中力との戦いもありました。
自分は60問あたりからかなり集中力が落ちて、最後の方は長文を読むのもしんどくなりました。
それでも、それまでの回答状況から合格している感覚はありました。
結果は819点。
試験後は合格していると思っていたので、帰りにミスドを買って帰りました。
おいしかったです。
「CloudTechを300問やればSAPに受かる」という話ではない
最後に、ここは強調しておきます。
この記事で言いたいのは、
「CloudTechを300問やれば誰でもSAPに受かる」
ということではありません。
また、自分はSAP以前にもAWS資格の勉強をしているため、完全な初心者が同じ期間で合格できるという意味でもありません。
重要なのは問題数そのものではなく、
1問からどこまで理解を取るか
です。
300問すべてについて、
「なぜこの答えになるのか?」
を自分の言葉で説明できる状態にする。
自分にとっては、それがAWS資格の問題演習でした。
まとめ:正解できるではなく「もう一度正解できる」状態を作る
自分のAWS資格の勉強法をまとめると、かなりシンプルです。
① 問題文から重要な要素を抜き出す
↓
② 各要素の意味を理解する
↓
③ なぜその選択肢が正解なのか説明する
↓
④ なぜ他の選択肢が不正解なのか説明する
↓
⑤ 同じ構造の問題でも正解できる状態にする
これをCloudTechで約300問積み重ねました。
問題に一度正解することより、
「次に出ても、同じ根拠でもう一度正解できるか?」
を重視する。
そして問題文に条件が書かれていたら、
「なぜ出題者はこの条件を書いた?」
と考える。
自分にとってAWS試験は、出題者と回答者の会話のゲームです。
問題集をただ周回するのではなく、その会話を再現できる状態を作っていく。
これが、自分がAWS資格の勉強で一番重要だと考えていることです。


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