AWS SAPはどれくらい難しい?819点で合格して感じた実際の難易度

AWS資格

AWS Certified Solutions Architect – Professional(SAP)について調べると、

「AWS資格の中でも最高難易度クラス」

という情報をよく見かけます。

自分も受験前はそれを見て、

「そんなに難しいのか……」

とめちゃくちゃビビっていました。

実際、かなり真剣に勉強してSAPを受験し、結果は819点で合格しました。

ただ、実際に勉強から本番まで経験した現在の感想は、受験前とはかなり違います。

今の自分がSAPの難易度を表現するなら、

正直、普通レベル。ただし勉強方法との相性はかなりある試験。

です。

もちろん簡単な試験ではありません。

問題文は長いし、必要なAWSの知識も多いし、本番は約3時間あります。

それでも、

「最高難易度だから一部のすごい人しか受からない試験」

というイメージは、実際に受けてかなり変わりました。

この記事では、SAPに819点で合格した自分が、勉強前・勉強中・本番で難易度をどう感じたのかまとめます。

SAP受験前はめちゃくちゃビビっていた

SAPを勉強する前は、かなり難しい試験だと思っていました。

合格体験記などを調べると、

「AWS資格の最高難易度クラス」

という評価をよく見かけたからです。

そのため、

「これは相当難しいんだろうな」

「ちゃんと真剣にやらないと無理だろうな」

と思っていました。

自分にとっては、AWS資格の中でもSAPが本命でした。

だから最初から、

かなり難しい試験に挑戦する

というつもりで勉強を始めました。

最初に難しかったのは「問題文を理解すること」

実際にSAPの勉強を始めて最初に苦戦したのは、細かいAWSサービスの暗記ではありませんでした。

問題文そのものを理解することです。

SAPでは長い問題文の中に、

  • 現在のシステム構成
  • 発生している問題
  • 実現したい要件
  • 運用上の制約
  • コスト
  • 可用性
  • セキュリティ

など、さまざまな情報が入っています。

最初は、

「そもそもこの問題、何を言ってるんだ?」

となることがありました。

そこで、自分は問題演習だけを続けるのではなく、テキストを使って理解できない部分を潰しました。

まず問題文を理解できるだけの知識を作る。

そのうえで問題演習に進む。

この順番で勉強しました。

CloudTechで最初から7割取れて「意外と間に合うな」と思った

SAPの勉強では、先にSAAレベルの勉強とSAPのテキスト1冊を終わらせました。

その状態でCloudTechの問題演習を始めたところ、最初から7割程度正解できました。

ここで難易度に対する印象が少し変わりました。

受験前は、

「最高難易度のAWS資格を2週間程度で仕上げられるのか?」

という不安がありました。

しかし、一通り知識を入れた状態で7割程度取れたことで、

「あれ、意外と間に合うな」

という感覚になりました。

もちろん7割取れたからそのまま受験したわけではありません。

ここから、正解した問題についても正解理由を説明できるようにして、選択肢まで含めて理解する作業を続けました。

仕上がってくるとSAPは「仕分け作業」になった

さらに勉強を進め、最後の詰めとしてテキストとCloudTechを一通り確認した頃には、問題の見え方がかなり変わっていました。

問題文を読んでいる途中で、

「ああ、このパターンか」

と分かるようになってきました。

さらに進むと、まだ選択肢を見ていない段階でも、

「たぶん、この選択肢があるだろうな」

と予想できることも増えました。

ここまで来ると、自分の中ではSAPの問題演習が、

問題を解くというより、条件を見て適切な構成へ仕分けしていく作業

に近くなりました。

例えば問題文から、

「運用負荷を減らしたい」

「既存環境への変更を最小化したい」

「自動的にスケールさせたい」

といった条件を拾う。

そして、その条件を満たさない選択肢を落としていく。

SAPは問題文こそ長いですが、出題者がわざわざ書いている条件には意味があります。

その意図が見えるようになると、一気に解きやすくなりました。

SAPは暗記より「理解」が重要だと感じた

自分がSAPを勉強していて特徴的だと感じたのが、

頑張って意図的に暗記した部分がほとんどなかった

ことです。

もちろんAWSサービスについての知識は必要です。

ただ、

「この数字を絶対覚えなければいけない」

「この文章をそのまま暗記しなければいけない」

という勉強は、あまりしませんでした。

それより、

「なぜこの構成にするのか」

を理解することを重視しました。

自分はもともと、暗記よりも理解ベースで勉強する方が得意です。

そのため、SAPという試験形式自体が自分に合っていた可能性はかなりあると思います。

逆に、資格試験を暗記中心で攻略するタイプの人にとっては、SAPはかなりつらい試験になるかもしれません。

問題文が長いうえに、単純に知識を思い出すだけではなく、その場で条件を整理して判断する必要があるからです。

「150時間必要」と聞いても、そこまで絶望的には感じない

SAPについて調べると、合格までにかなりの勉強時間が必要だという体験談を見かけます。

例えば150時間程度という数字を見たこともあります。

ただ、自分はこれを見ても、

「それだけで、とんでもない難関資格と呼べるのだろうか?」

とは感じました。

もちろん必要な勉強時間には個人差があります。

AWSの経験や事前知識によっても大きく変わるため、「SAPは150時間で受かる」と言いたいわけではありません。

ただ、少なくとも自分が実際に勉強して感じたのは、

やるべきことをしっかりやれば、現実的に合格点へ届く試験

ということです。

勉強不足で落ちることは当然あると思います。

でも、

「ちゃんと勉強しても運が悪ければどうにもならない」

というタイプの難しさは、自分はあまり感じませんでした。

本番最初の2問で「終わった……」と思った

ここまで書くと、本番も余裕だったように見えるかもしれません。

実際には、試験開始直後はかなり焦りました。

最初の2問がめちゃくちゃ難しかったからです。

問題を見た瞬間、

「終わった……」

と思いました。

「これが最高難易度SAPか」

と一瞬思いました。

ところが、そのまま問題を進めていくと状況が変わります。

「あー、このパターンね」

という問題が増えてきました。

勉強中に理解してきた構成や判断パターンを、そのまま使える問題が多かったからです。

最初の2問で感じた絶望感は、途中からかなり薄れていきました。

完全に分からない問題はほぼなかった

本番全体を振り返ると、

完全に何も分からない問題はほぼありませんでした。

分からない問題でも、最悪2択までは絞れていました。

その2択についても、

「こっちだと思う」

という判断材料はある状態です。

本当に、

「2択まで絞ったけど、どっちなのか全然見当がつかない」

と感じた問題は、体感で3問程度でした。

受験前は最高難易度クラスと聞いていたので、

「見たこともない問題が大量に出てくるのでは?」

という不安もありました。

実際にはそうではなく、しっかり問題演習をして理解しておけば、

どこから手をつければいいかすら分からない問題はかなり少なかった

というのが自分の感想です。

一番大変だったのは3時間の試験だった

では、SAPで一番難しかったものは何か。

知識量でもありません。

長文でもありません。

選択肢でもありません。

自分の場合は、

3時間トイレを我慢するための事前の水分調整です。

これが地味に重要でした。

試験中にトイレへ行きたくなるのが嫌だったので、当日は朝から水分量を調整しました。

SAPは問題数も多く、長文を読み続けるため、単純に疲れます。

自分も60問あたりから集中力が落ちてきました。

終盤は、

「だいたいこれだろー」

くらいのテンションになっていた問題もあります。

知識を仕上げることはもちろん重要ですが、3時間近く問題を読み続ける集中力もSAPの難しさの一つだと思います。

それでも試験中はかなり安心していた

集中力は落ちましたが、試験途中ではかなり合格に自信がありました。

理由は、それまでの問題で、

「これは正解できている」

という感覚を積み上げられていたからです。

分からない問題が連続するわけでもない。

完全に手も足も出ない問題もほとんどない。

そのため後半では、

「多少集中力が落ちて何問か落としても、さすがに合格点は割らないだろう」

という感覚になっていました。

これは受験前に想像していたSAPとはかなり違いました。

結果は819点。感想は「妥当」

結果は819点で合格でした。

スコアを見たときの感想は、

「妥当だな」

でした。

特別高かったとも、低かったとも思いませんでした。

受験前に読んでいた合格体験記と、自分がこなした勉強量にそこまで大きな差はありませんでした。

それだけの対策をして、本番でも十分に解けた。

その結果として819点。

自分の感覚としては、かなり納得できる結果でした。

SAPで実際に行った勉強方法については、別の記事で詳しくまとめています。

→ AWS SAPに2週間で合格した勉強法|819点を取った「再現性」重視の問題演習

AWS実務経験がなくてもSAPには合格できた

SAPについて調べている人の中には、

「AWSの実務経験がないと無理なのでは?」

と思っている人もいるかもしれません。

少なくとも、自分はAWSの実務経験がない状態で合格しました。

そのため、

実務経験がない=SAPを受験できない

とは思いません。

必要な知識を勉強して、問題を理解できる状態まで持っていけば挑戦できます。

むしろ個人的には、

「自分がSAPに合格するイメージを持てるか」

も結構重要だと思っています。

「最高難易度だから自分には無理」

と思った状態で勉強するのではなく、

「必要なことを全部理解すれば合格できる」

と考えて勉強する。

少し精神論に聞こえるかもしれませんが、自分の場合はこの感覚がありました。

SAPに挑戦する前にSAAを受けるのもアリ

自分の場合、もともとの本命はSAPでした。

ただ、SAPの前にSAAも受験しています。

SAAでは、解答理由まで説明できない問題をあえて未回答にして、約8問を残した状態で試験を終了しました。

それでも781点で合格しました。

そこで、

「この状態ならSAPに進んでも大丈夫だろう」

という自信を得られました。

SAPに挑戦する実力があるか不安な場合、一度SAAを使って現在地を確認する方法もアリだと思います。

→ AWS SAAとSAPはどっちが難しい?両方受けて感じた難易度の違い

今の自分にとってSAPは「普通レベル」

実際に819点で合格した今、

「SAPはめちゃくちゃ難しい試験だったか?」

と聞かれたら、自分の答えは、

正直、普通レベル。

です。

ただし、これはSAPが簡単という意味ではありません。

自分は理解ベースの勉強が得意で、今回の試験形式とかなり相性が良かった可能性があります。

SAPでは、自分の場合、意図的な丸暗記をほとんど必要としませんでした。

問題文を理解する。

条件を分解する。

各選択肢が条件を満たしているか考える。

そして答えを決める。

この流れが自分の普段の考え方と合っていました。

逆に、

暗記を中心に資格試験を突破してきた人にとっては、かなり難しく感じる可能性があります。

だから「SAPの難易度」を一つの数字だけで表すのは難しいと思います。

まとめ:最高難易度という言葉にビビりすぎなくていい

SAPを受験する前の自分は、

「AWS資格最高難易度クラス」

という言葉にかなりビビっていました。

でも実際に勉強してみると、

テキストを理解する。

問題演習をする。

正解理由と不正解理由を理解する。

同じ構造の問題をもう一度解ける状態にする。

この作業を積み重ねることで、問題はどんどん「見たことのあるパターン」に変わっていきました。

最終的には、選択肢を見る前から、

「このパターンなら、たぶんあの選択肢があるだろう」

と思えるところまで仕上がりました。

その状態で受験した結果が819点です。

自分が実際に受けて感じたSAPは、

一部の天才だけが突破できる試験ではありませんでした。

必要なことを理解して、必要な問題演習をする。

そうすれば、実力がそのまま結果に出やすい試験だと思います。

だからこれからSAPを受験する人には、

「最高難易度」という言葉に必要以上にビビらなくていい。

と伝えたいです。

ただし、3時間トイレを我慢する自信がない人は、水分調整についても少し考えておいた方がいいかもしれません。


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